チヂミの粉 2006.06/26
「粉」を使った料理としては、お好み焼きが家庭でも頻繁に作られるようになり馴染みがある。同じように「粉」を使った韓国料理のチヂミも認知度は高くなっている。しかし、外食でスナック的に食べた事のある人はいても、家庭で作った事のない人が多かった。
日本では「チヂミ」と呼ばれているが、韓国では小麦粉を水で溶いて焼いたという意味で「ジョン」という名称の地方もあるようだ。ネギ入り、海鮮入り、キムチ入りなど、たくさんのバリエーションがあるのは、日本のお好み焼きと似ている。
スーパーマーケットの売り場では、「チヂミの粉」や「チヂミ粉」という商品名で、ブレンドされた粉が並ぶようになった。
今回商品評価は、日本の家庭の食シーンに、どのように受け入れられるかも興味深かった。
商品名 写真 点数 評価 コメント
日本製粉
韓国風お好み焼
チヂミの粉


表示小売価格315円 

粉200g×2袋
タレ55g×2袋

51.7点 味覚 
★★★
お好み焼きの域を出ない。粉っぽさも気になる。チヂミとして期待していたので・・・。
「タレは美味しいのに」という意見も。
作り方
★★★★
どの年齢にも評価が高かった。説明が丁寧で、細かい所まで気が配られている。
焼き方、仕上げのごま油で香り付けをするコツやタレを辛目にするアドバイスは、文字色を変えていて親切な表示。
[原材料名]
〈お好み焼き粉〉:(小麦粉、馬鈴薯澱粉、糖類(砂糖、乳糖)、食塩、香辛料、チキンエキス、野菜エキス、植物蛋白加水分解物、デキストリン、調味料(アミノ酸等)(原材料の一部に卵、鶏肉、大豆を含む) 
〈タレ〉:しょう油、醸造酢、ごま油、コチュジャン、砂糖、日本酒、にんにく、食塩、オイスターソース、ごま、唐辛子、調味料(アミノ酸)増粘剤(キサンタンガム)、酸化防止剤(ビタミンE)(原材料の一部に小麦、大豆を含む)

原材料
★★
香辛料、エキス類も入っているのに、焼いた時の粉っぽさは、他の粉商品と差別化出来ていないのでは。タレににんにくを入れるより、粉にいれるとか、もう少し粉の風味を増すようにして欲しい。製粉会社にしては、タレにばかり力を入れ過ぎでは。

CJジャパン

株式会社


チヂミ粉

表示小売価格428円

500g 
 

49.0点 味覚
★★★★
日本風にアレンジしたのではないんだと思える味で、これがチヂミなのだと納得できる美味しさがある。
特にモチッと感が好きな人には好評。
作り方
作り方は、辛うじて書いてある、という程度。大雑把過ぎて不親切。
[原材料名]
 小麦粉、食塩、砂糖、玉ねぎ粉、にんにく粉、胡椒、ベーキングパウダー、調味料(アミノ酸)、グアーガム、ビタミンB2
原材料
★★★★
他メーカーと違って、見た事も聞いた事もないという材料が入っていないところが、安心感を生む。
モランボン
チヂミの素


希望小売価格 250円
粉100g×2
タレ30g×2
47.2点 味覚
★★
生地が塩からいのでタレは不用ではないか。
タレは焼肉のタレに酢を混ぜたようで、付けて食べると具材の良し悪しやチヂミ本来の香ばしさが損なわれてしまう。
作り方
★★★
作り方の記述がすっきり見やすいのはありがたいが、粉に卵と水を入れる順序や「上手に焼くポイント」のゴマ油の使い方など、実際作り始めるとイマイチ親切さが足りない。ほとんどの主婦は作り始めてからこの不親切さに気づいた。
[原材料名]
チヂミ用粉〔小麦粉、澱粉、もち米粉、砂糖、食塩、たんぱく加水分解物、ニンニク、調味料(アミノ酸)〕
専用薬味たれ〔醤油、醗酵調味料、醸造酢、異性化液糖、玉ネギ、ナシ、ゴマ油、ニンニク、唐辛子、増粘剤(キサンタン)〕、(原材料の一部に、大豆、豚肉を含む)

原材料
★★
食塩より、砂糖の方が多く入っているのに、塩辛く感じるという意見が多かった。最近は塩分の取り過ぎに注意をしている人が多く、塩辛く感じられるだけで敬遠してしまう人もいた。

  CJジャパン株式会社   チヂミ粉
味覚はタレを含めた評価を行ったが、本体である粉の評価が高かったのはCJジャパンのチヂミ粉。だが、不評な部分も多かったので詳しく取り上げた。
試食方法
●チヂミパーティーを催す。
メーカー3社の商品紹介の後、パッケージの印象や値頃感を聞き、馴染みのない原材料についての質問も受けた。実際に記載されている手順通り、具材はイカ、ニラ、卵を加え、3商品とも同一具材で試食。
●それぞれの自宅で試食。
3商品とも同一具材の同じ条件で試食。家族の感想も加えてアンケート用紙に記載。
家庭の好みは色々あり、豚肉、ニラ、ニンジン、たまねぎの他、干し貝柱、干し海老の具材で試食した人もいた。
評価項目 評価内容 評価点数
パッケージ デザイン
材質
形態
色合いは異国の感じが出ていて温かみがあり好評。しかし、裏面の作り方や原材料表記は、えんじ色の濃淡の地色の上に8フォント以下の黒字では、読みにくいだけ。配色もフォントも、読んで欲しいと思って記載しているとは、とても思えない。
せっかく「切り口」の切込みが2箇所入っているのに、切ってみると縦に裂けてしまったのはショック。

10
大きさ
内容量
1袋に500gがドサッと入っているので、とても使いにくい。チャック付の袋にして欲しいとか、小袋に分けて欲しいという声が多かった。我が家のお気に入りになるかどうか、未知の商品を店頭で初めて見つけても、内容量が多過ぎて買う決断がつきにくい。
10
価格 1袋428円はスーパーマーケットで買う時には、買いにくい価格。内容量が減ってもいいから、300円ぐらいの価格にしてくれないと買いにくい。味は家族にも好評なので、2回目からはこの商品を探して買うかもしれないけれど・・・。 特に、500gの粉を一度に使い切るには躊躇するのでこの価格と内容量では買い辛い。
10
原材料

製法
製品特徴 「小麦粉に玉ねぎ粉、にんにく粉、胡椒など各種素材をバランス良く配合しました。」と書いてある。調べてみると、日本で良く売れているホットケーキミックスの粉のブレンドは韓国でされているらしい。韓国の「粉」製品のブレンド力のレベルは高いのね!
10
味覚の
特徴
アンケートの回答から『表面はカリッと中はモチッと焼きあがる』事が、チヂミであるという定義を念頭において評価をしている事が窺えた。
3商品共通の回答の中に、卵を入れない方がカリッと焼けて「チヂミらしくて美味しい」という評価もあった。
「CJジャパン」は、具材を入れず粉だけで焼いて食べても粉っぽくなく、旨みがあり美味しい。シンプルな具材だけでも、美味しいチヂミが出来る。「粉」は美味しいのだが、チヂミに求められている『表面はカリッと中はモチッと焼きあがる』には、焼き方の説明にもう一工夫いるのではないか。その記載が不足な点もあって、製品の特長を活かしきれていないように思う。

10
作り方の
内容
「CJジャパン」の作り方の表記は不評。500gの粉で5〜6枚出来ると書かれているが、パッケージ写真の厚みに作ると10枚以上は出来る。ニラ、ネギ、キムチなど材料例はあるが、具材の分量表示もなく「お好みの材料を適当な大きさに切り」では不親切過ぎる。
どんな材料を混ぜたらバリエーションが楽しめるのか、なども教えて欲しいところ。
「ニップン」のように、お玉で生地を広げている写真はポイントを押さえていてすごくわかりやすい。料理を作る人ならばこそわかる、ありがたい説明は歓迎される。自分で要領を覚えて納得できるようになるまでは、やはり作り方の表記を頼りにするものなんだから。

10
原材料の
内容
エキス類を入れず、玉ねぎ、ニンニクの粉をそのまま使っている。これは天然の味へのこだわりらしい。しかし、そのせっかくのこだわりも、パッケージの表示からは伝わってこない。日本のメーカーの商品は、もっとエキス類が入っている。エキス類を使わなくても、この味になるのだと驚いた人が多かった。原材料のビタミンB2は何のために入っているのかをメーカーに問い合わせた。水溶性ビタミンの一種で必須栄養素、栄養強化だけでなく、粉の結着性、チヂミの弾力性増加の役割をするそうだ。
10
販促物 検索サイトで会社名を調べても、同じロゴマークのインターネット企業の紹介に辿り着く。ようやく、チヂミの商品紹介ページに飛んでも、新聞に掲載された紹介記事が載っているだけで、消費者への商品情報にはなっていない。
宮廷女官「チャングムの誓い」のロゴは目を惹く。テレビドラマの中で作られている美味しそうな料理を思い浮かべ、チャングム気分で作りたくなる。この商品が本場の味かも、と思って買いたくなる。メーカーに問い合わせたところ、年内はこのロゴを使うらしい。

10
総評 「チヂミの粉」としてバランス良く配合されている商品は、新しいレパートリーを増やしたい時には助かる。家庭で試食評価した中には、週末の夕食に、子供と一緒に具材をあれやこれやと変えながら、楽しんだ家庭もあったようだ。また、焼いたチヂミが残ったら冷凍しておくと、おつまみになって便利という主婦もいた。チヂミパーティーの時には、チヂミに合う副菜も考え、生野菜のスティックサラダのディップ添えとキムチも一緒に食べた。また、タレが付いている商品もあったが、タレの味が不評の商品もあり、甜麺醤やコチジャン、ポン酢など、どの調味料が合うのかも試しながら食べた。まだ日本の家庭に定着していないメニューだけに、それぞれ、どの食べ方が美味しいのか、試行錯誤の時期ではないかな。
家庭でチヂミを作った事のある人の多くは、過去にニップンのチヂミ粉を購入し、丁寧な表示を参考にしながら作っていたようだ。基本の作り方以外に、よく合う具材例とおすすめメニューもわかりやすく記載されているので、売り場で読むと、書いてある材料をそのお店で揃えて、新しいメニューに挑戦したくなるもの。馴染みのない商品を初めて購入するきっかけは「作り方」「調理例」が重要なポイントになる。CJジャパンのチヂミの粉の味は今までの商品に無い美味しさがある。 素材としては良いと思うが、これを専門店ではなく、一般に小売をするには日本の主婦を知らなさ過ぎるのではないかと思う程、作り方が不親切。伝えたい事や注意書きも言葉使いが変だったり、パッケージに対する位置やバランスが悪いと思う。味の評価ではリピーターになるという声が多かっただけに、作り方の表記が雑過ぎるのは残念。
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