ココア 2004.03/13
氷川きよしちゃんの「黒豆コ〜コア〜♪」や樋口可南子の「おいっ、共白髪!」のCMをご存知の方も多いでしょうが、昨年の冬は新しい切り口のココアが売場に登場。「ココアはやっぱり森永」の森永もうかうかしていられない、新しい時代を予感させる注目の市場ココアを取り上げてみた。
[2004.10/17追加]しかし、その後・・・半年たって「テオブロ」はリニューアルされました。詳細は下段最後に。
商品名 写真 点数 評価 コメント
明治ココア
THEOBRO
[テオブロ]


希望小売価格(税抜)
180g 500円
(10g 27.7円)
70点 味覚 
★★★★
甘さを抑えた、カカオ本来の苦味がちょっと勝った味。ミルクで飲むと、本格ココアに大変近い味になる。練る事を思えば、インスタントでこの味なら大満足。
製品特徴
★★★
製品コンセプトが明解なのは、消費者も選びやすくていい。ただ「独自のHP製法」って何?商品にその説明が一言あっても、良いのでは。
[原材料名]
ココアパウダー(ココアバター22〜24%)、砂糖、乳糖、粉末水あめ、でん粉食塩、香料
原材料
★★★
原材料の1番目にココアパウダーが来ているのは、3品中これだけ。ココアらしくない原料が入っていないのは安心できるが、なぜ香料を入れなくてはいけなかったのかな?
森永
ミルクココア

150g 260円 
(10g 17.3円)
42.7点 味覚
★★
こんなに甘くて大丈夫かと思う程、甘過ぎる。お湯で飲むと粉っぽさが残るし「クリープをお湯で溶いたら」こんな味かな?と思う味だった。
製品特徴
★★
これといった特徴なし。「ココアには天然の食物繊維が含まれています」とあり、食物繊維を打ち出しているのは森永だけ。
[原材料名]
砂糖、ココアパウダー(ココバター22〜24%)、脱脂粉乳、乳糖、全粉乳、麦芽糖、植物油脂、粉あめ、食塩、香料、、カゼインNa
原材料
砂糖、乳糖、麦芽糖、粉あめってそりゃ甘いよ〜。子供向けといったって、こんなに糖分が必要?カゼインNaと香料が気になる。
ハウス
黒豆ココア

(希望小売価格)
234g 550円
(10g 23.5円)
34.7点 味覚
★★
想像以上に豆の香り・味がして驚いた。ザラッとした舌に残る後味が不評。ココアではなくて、「ココアのような飲み物」としてならば、納得のいく味。
製品特徴
「保健機能食品」という表示を消費者が見たら、「良さそう」と思って選ぶだろう、だからこそ罪深い!なんでココアでいきなりビタミンDなの?ポリフェノールにしろ、イソフラボンもにしろ、いずれも一日の目安の摂取量が摂れるわけではないのに。
[原材料名]
砂糖、ココアパウダー(ココアバター21〜24%)、クリーミングパウダー、黒豆、酵母エキス、食塩、大豆イソフラボン、乳化剤、ビタミンD、(原材料の一部に乳成分を含む)
原材料
「黒豆ココア」なのに、黒豆は4番目?黒豆とは別に、大豆イソフラボンやビタミンDが入っているのも、ごまかしっぽくて嫌だ。「なんだ足していれるのかよ」ってかんじ。「保健機能食品」って一体何なの?


  明治ココア テオブロ
「ココア=子供の飲み物」という強いイメージが、市場全体にあった「ココア市場」。ここに「大人の飲み物」としてのテオブロは、「ココア市場」の消費者層を拡げる可能性を十分持ち、今後を期待させる商品だと思って取り上げてみた。
試食方法
3種各々を、パッケージに記載されている分量に従って、お湯とミルクのそれぞれで作り、試飲した。
評価項目 評価内容 評価点数
パッケージ デザイン
材質
形態
商品名の表示は「わかりやすい」ものとは言えないが、「テオブロ」って何?と興味をそそられるネーミング。ちょっと上等そうなココアの雰囲気や、コンセプトであろう「大人の飲み物」のイメージはよく出ていると思う。中には、ココアだとわからない人も結構いた。ボトル型の振出していれるタイプは、他になく斬新。落ち着いた色選びとデザインの為か、奇抜な印象を与えない。ただ「ポリフェノール2倍」という表示があるが、目安となる摂取量もなくて判断がつかない。「なんとなく」良い気がするだけ。それよりも、今までのココアと「味」が違う点を、商品の中や売場でアピールしたらいいのに。
10
大きさ
内容量
大人の手に収まりやすく、持ちやすい容器。家で保存するのにも、茶筒等と一緒に立てて置け、幅をとらないのも助かる。容器は丁度いい大きさだが、中身が2/3位までしか入っていないのは、ちょっと騙されたような気がした。
10
価格 インスタントコーヒーやお茶のように飲むには、少し高いので値頃感は感じない。「手軽でこの味」という商品価値を認めれば、値頃感を感じるかも。初めて試す場合も、500円という価格では手が出ない。リピーターになっても、特売の300円台を狙って買いに行くだろうな。容器いっぱいに入る詰替え用が、少しお得な価格で買えると、リピーターには嬉しいし買い続けられる。
10
原材料

製法
製品特徴 商品のコンセプトは非常に明確で、コンセプトに沿った商品作りをしているのが伺える。ただ、せっかく「ポリフェノールを通常よりも多く取り出す製法」「サラサラの顆粒状にする製法」と特徴的な製法で作っているのに、説明が乏しい。詳しい説明でなくても、せめて「詳しい事はHPで」というような言葉があってもいいのに。又、「ポリフェノール2倍」という表示は、一日にどれ位摂取したらいいのか、の目安も説明されていなくて、不親切。そんなに栄養訴求が必要?味で勝負したらいいじゃない。
ハウスの「黒豆ココア」も同様に、イソフラボンの量を表示しているが、それがホントにいい事なの?問合せたら、表示している量は「日本人が不足しがちな量」らしく、そういうデータもあるんだって。それならそうと言えばいい。なんだか、こういう表現は消費者への「誘い文句」で、軽々しく使われすぎ。

10
味覚の
特徴
甘みがかなり抑えてあって、カカオの苦味とコクがある。普段練ったココアを飲む事が多い主婦も、「これがインスタントで飲めるならいい」と高評価。「ココア=甘すぎる」と思って飲めなかった20代女性も、ミルクで作るテオブロにはすっかりハマッてしまった。特に「インスタントでこの味」というのは、味覚的にも新しい。ただ、独特の香りが気になる人も。プラスチック容器が原因かと思ったが、スティックタイプも同じ香りがしたので、使っている香料のせいかな。
昔から森永のミルクココアを飲んでいる主婦(特にお子様のいる方)には、ミルクココアが一番飲み慣れていて、「買うならこれ」という意見も多かった。

10
作り方の
内容
美味しい飲み方を、お湯とミルクでそれぞれ書いているのだが、どちらも「〜を味わいたいとき」という表現を使い、大人っぽい言い回しだと思った。こういう表現は「ただ飲む」ためのココアではなく、「愉しむ」ためのココアという感じがして、シチュエーションや飲み方を想像出来ていい。振出しボトルなのに、スプーンでの分量表記は難しいものがある。「一振り約○g」になる形態だとすごく便利なのに!
10
原材料の
内容
今までのインスタントココアに入っていた、ココアらしくないものが入っていないという点、一番目にココアパウダーがきている点には、とても安心出来るし、好感も持てる。
ハウスの「黒豆ココア」なんて、あんなに「黒豆」ってことをアピールしてるのに、黒豆は4番目。しかも、栄養表示してるけどイソフラボンもビタミンDも添加してんじゃん。なんだかうさん臭くて、どういう状態で黒豆が使われているかも、消費者は気になってくるんじゃないかな?「保健機能食品」という表示により、「なんとなく良さそうな商品」に見せてるけど、曖昧な表現が多すぎる。
テオブロは、せっかくここまで本格志向で作っているのだから、香料は入れずに作って欲しかった。商品自体には書かれていないが、小冊子には「ポリフェノール含有量の高い中南米産の香り高いカカオ豆を厳選」と載っていた。どうしてそれを厳選したか、味や栄養成分が産地や品種で変わってくるという説明があると、「ココア」の奥深さのアピールにもなるのにね。

10
販促物 樋口可南子を起用したCMは、主要ターゲット層と商品イメージにはピッタリだと思った。「騒がしいCMが多い中、落ち着いたCMなので逆に効果的」という声が多かった。売場には、ココアの働きや飲むシチュエーションを紹介した小さなリーフレットや、ココアを使ったデザート等のレシピ、ココアについて詳しく説明した小冊子があった。こんなに充実した販促物を持っているのに、お店によってあったりなかったりするのは、もったいない。
10
総評 「ココア=子供の飲み物」というイメージが強い中、「テオブロ」は、「ココアはやっぱり森永」の一極集中の市場に一石を投じたと思う。「大人の飲み物」としての提案は、この固定化したカテゴリーを活性化させる、新しい切り口だと思った。インスタントココア=調整ココアに満足出来なかった人、あの甘いばかりのミルクココアが飲めなかった人も満足出来る味は、ココア市場の消費者層を拡げることになったに違いない。せっかく「今までに無い味」なのに、「ポリフェノール2倍」を強調したり健康訴求をするのは、味に自信がないのか?メーカーの商品に対する潔さが感じられない。もっと自信もっていいんじゃないの?ココアに健康価値を求める人と、あくまで「嗜好品」としての価値を求める人では、後者が圧倒的に多いはずなのだから。美味しいものを、ホッとしたい時に飲むものでしょう、ココアって。カカオをしっかり使い、甘さ控えめに本来のコクと苦味が楽しめる、つまり「子供にはもったいなくて飲ませられない」ココア、と素直に説明すればそれがつまり、「大人が愉しむココア」でしょ。「イメージ」だけで商品を販売するのは、商品の中身が伴わない時の戦略であって、テオブロの「商品価値」には、そんな姑息な手法は不要だと思うんだけど・・・。
70
100


2004.10/17追加
新テオブロ
希望小売価格
(税抜)190g500円
[原材料名]
ココアパウダー(ココアバター22〜24%)、砂糖、粉末水あめ、全粉乳、でん粉食塩、香料
半年たって去年評価した、明治の「テオブロ」が中身・パッケージ共にリニューアルしました。
ご覧の通り新しいボトルにはポリフェノール3倍を強調する謳い文句が目を剥くような赤い鉢巻に書かれています。目立つようになったと言えなくもないんですが、どう見てもドギツイ。ベースの色も字体も変わり、以前の上品さ大人っぽさがすっかりなくなってしまいました。
CMも去年までの落ち着いた雰囲気はどこへやら、全く路線が変わっていてあまりの変わり過ぎに笑ってしまいました。
味もカカオ独特の香りが楽しめなくなり粉ミルクっぽい味になってしまいました。
甘さ控えめで本来のコクと苦味が楽しめる「大人の飲み物」としてのココアの提案という新しいマーケットを作り、ココアに新しい価値が生まれると期待していたのに・・・。
メーカー自身がもっと商品をじっくり大切に育てるという事をして欲しかったです。

担当 エイコ

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