ロースハム 2005.6/9
ハム売り場でボリューム一杯に並んでいる3連〜4連パックのハム。1パック当たりにしたら100円を切る価格で買う事が出来る。賞味期限も1ヶ月近くあるし、お買い得と思って買っているのかしら?ハムってどんな料理に使っているの?お料理方法についても特に詳しく聞いてみた。
今回は、イズミヤ総研の季刊誌「季刊イズミヤ総研63号」(2005年7月1日発行予定)誌上に掲載するための調査を兼ねていたので、スーパーマーケットのプライベートブランド(PB)である「イズミヤ good-i」を対象商品に加えた。
商品名 点数 評価 コメント
伊藤ハム
朝のフレッシュ ロースハム
50g×3パック
参考小売価格:398円(10g 27円

57・1点 味覚 
★★★★
どんな料理に使っても美味しい。
塩加減・香り・食感が良い。脂身部分とのバランスも良く、どの年齢層にも評判が良かった。
パッケージ
★★★
白地のデザインは「朝のフレッシュ」らしく好感が持てる。
あけぐちの開けやすさは他品には無いスムーズさ。HPで強調しているだけの事はあると納得。
販促物
★★★
「朝のフレッシュ」は4種類もシリーズ化されているが、HPでの”商品詳細情報”では使いきりを強調しているだけ。個別商品の違いを説明して欲しい。
[原材料名]
豚ロース肉、糖類(乳糖、砂糖)、卵たん白、食塩、植物性たん白、リン酸塩(Na)、調味料(アミノ酸)、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸Na)、コチニール色素、香辛料、(原材料の一部に大豆を含む)
日本ハム 新鮮生活
フレッシュ4 ロースハム

41g×4パック
希望小売価格:398円 (10g 24円)
50.6点 味覚
★★★
1枚が薄いためか、パサついた感じがする。超薄切りの商品でも、もう少ししっとり感があるのに。
塩辛い、塩分表示を見ても塩分が多い。
パッケージ
★★
黒・赤・金という強烈な色合いからは、濃厚な味わいや豊潤な質感をイメージする。「フレッシュ」というネーミングとはギャップを感じる。
上部に吊り下げて売る時のため!?と思えるような穴がある。パックを開ける時にその穴で止まってしまう。吊り下げて売っている売り場ってあるの?
[原材料名]
豚ロース肉.糖類(水あめ.砂糖.ぶどう糖).大豆たん白.食塩.乳たん白.卵たん白.ポークエキス.たん白加水分解物.酵母エキス.調味料(アミノ酸等).リン酸塩(Na).増粘多糖類.カゼインNa.酸化防止剤(ビタミンC).発色剤(亜硝酸Na).コチニール色素
販促物
★★
HPは充実している。「新鮮生活商品」の情報もトップページからすぐにみつける事ができる。
「パッケージまるごとチェック」の表示についての見方は参考になる。
イズミヤ good-i ロースハム
46g×4パック
表示小売価格:375円(10g 20円)
40.1点 味覚
塩加減は良いが、一昔前の魚肉ソーセージのような味。
食感が悪く、もろい感じがする。
パッケージ
★★
デザインはシンプルで、チャレンジというPBのコンセプトには合っていると思える。しかし、青とオレンジの色使いはロースハムらしくないと不評。
あげぐちの表示は目につきやすいが、開けにくい。
[原材料名]
豚ロース肉、水あめ、卵たん白、食塩、植物性たん白(大豆由来)、食塩、ポークブイヨン、昆布エキス、たん白加水分解物、香辛料、カゼインNa(乳由来)、リン酸塩(Na)、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸Na)、コチニール色素
販促物
★★
イズミヤのHPの中にはgood-iを紹介するページはあるが、ハムは載っていない。
イズミヤに限らず、スーパーマーケットが開発しているPBについて自社のHPで特長を説明している会社はごく稀。こういう所でこそ商品に対する思い入れを伝えるべきだし、期待して見ているのに何故!?

伊藤ハム 朝のフレッシュロースハム
味覚において一番評価が高く、また売り場での印象も良く、「定価(参考小売価格)でも買うか」という項目も評価が高かった伊藤ハム朝のフレッシュロースハムを取り上げてみた。
試食方法
まず、ハムそのままで味わい、その後各々の家庭に合った調理方法で試食をした。
料理例:ハムサラダ、春雨ときゅうりの酢の物、サンドイッチ、アスパラのハム巻き、ハムエッグ、チャーハン、ハムチーズトースト、ハムキャベツピーマン炒めなど
評価項目 評価内容 評価点数
パッケージ デザイン
材質
形態
白地と虹のデザインは、商品名に相応しく店頭でも目に留まりやすいようだ。スーパーマーケットの店頭では「おいしそう」と感じないと購買意欲が湧いてこない。そして食べてみてイメージを裏切らない「おいしさ」がないとリピーターにならない。
3連をつないでいるシールは”ギザギザカット付きシール”で切れやすい。60代主婦からは、パックが開けやすくて助かるという声もあった。
パックがスムーズに開くとか、シールが切れやすいなどは同じように見えていても意外に差があり、普段比べるという機会の無い主婦からは、「こんなに違うモノなのね」という感想もあった。

10
大きさ
内容量
3連〜4連パックの商品は、冷蔵庫内でも、微妙にズレた重なり方のままで保存する事になる。伊藤ハム朝のフレッシュは、ハムの外装フィルムパックもコンパクトで冷蔵庫での保存時にじゃまにならなくて良い。日本ハムフレッシュ4は、外装フィルムパックが一番大きかった。ハムの直径はあまり変わらないのに・・・。
1パックの内容量表示はg数より、枚数表示を見やすくしてくれる方が主婦にとって実用的。

10
価格 3パック・4パックをシールでまとめてある商品も主婦って1パック当たりの値段をすぐに計算してしまう。確かに値頃感はある。しかし、同じ商品ばかり4パックでは多過ぎると感じる人からは「1パックを100円ぐらいで買えたら」という意見。
今回は、他の商品が4パックの価格だったので、定価(参考小売価格)では割高感があったよう。しかし、この味なら定価でも買うという支持派が20代・40代主婦に多かった。ハムはいつもどこかしらのメーカーの商品が安売りされているので安いと言ってもちょっと安いぐらいでは、お得に思わないようになってしまった!
イズミヤgood-iについて20代主婦は「この味じゃぁ、少々安くてもありがたく思わないから買わない」という意見。
例え安くても、自分にぴったりの美味しさが無ければ本当のお買い得に思わないから買わないって言うのが今時の主婦。

10
原材料

製法
製品特徴 パッケージはコンパクトでも、栄養成分表示やアレルギー表示が見やすいフォントになっている。
栄養成分表示は、100g当たりより1パック当たりを消費者は知りたいものなのに。価格の計算がすぐ出来る人でもこういう計算は億劫。イズミヤgood-iには、1パック当たりの表示があった。

10
味覚の
特徴
伊藤ハム朝のフレッシュはどのような料理にも美味しかったが、特にそのままで食べた時に「もう一枚食べたくなる味」という評価があった。味の好みは分かれるところではあるが、主菜にも副菜にも利用できるハムだけに、じゃまにならない味付けが欲しい。
日本ハムフレッシュ4
は塩辛く感じるとか塩分が多いという主婦が多かったが、20代男性には肉の味がしっかりして美味しいという評価もあった。

10
使い勝手 ”朝の”という表現で、朝食メニューシーンは連想出来るが、用途に合わせた味・厚さ・形で「〜用ハム」という表現をして欲しいという感想が40代主婦から多く寄せられた。そりゃぁそうよね。日本全国の人が、この薄っぺらいハムで作ったハムエッグが大好き!とは思えないものねぇ。
10
原材料の
内容
どのハムについても「ハムってこんなにわけの分からない物が入っているの?」という声が多かった。「でも、国で認められている物が使われていると信じて『仕方ない・・・』と思って食べている」と60代主婦。
適切に使い、よほど偏った食生活をしなければ、やみくもに怖がるほどの添加物は使っていないはずだ。
確かに1パック当たり100円を切るハムはお買い得に感じる。しかし、どんな豚のロース肉を使って、どんな造り方をして、パック詰めまでの加工をしたら1パック100円でロースハムが製品化されるのか。しかも裸のままでなく3パック、4パックをまとめるシール代という、消費者にとってありがたいんだか無駄なんだかわからないコストまでかけて。消費者も疑問に感じないとダメじゃないかな。もちろん、気づいている人もけっこういるんだけどね。

10
販促物 HPのレシピ一覧は20代新婚主婦には「参考になる」と好評。しかし、商品情報詳細では パッケージの開けやすさだけが強調されていて、商品の中身についての説明がない。
中身には自信がないのか?それとも自社製品の中でも違いがはっきりしないの?

10
総評 アンケートでは「同じ種類のハムばかり3連パック・4連パックは多過ぎる」と言う回答が多かった。バリュー感はあるけれど、消費者にとっての本当のバリューって、同じハムを3っつも4っつも買わされるって事じゃなくて、同じ価格帯の商品の中から味・厚さ・形の違う物を自分で3っつ、4っつ選べる事ではないのかな?だって、食卓を豊かにするはずの商品なのに、何に使ったら一番美味しいのか「お客様しだい」という姿勢の横並び。これでは、一度にたくさんのハムを買っても、簡便に食べられるという利便性だけしかないのでは・・・。
中には、パッケージでフレッシュ感を前面に出したり、「朝の」という言葉で食シーンを連想させる商品もある。それでも、値段とブランドイメージという選択肢しか消費者にはない。例え、自分の作りたいメニューを考えてから売り場に行っても、どのハムがぴったりなのか分からない。
(HPまで覗きに行く人にはメニューが紹介されているのだけどね。)
今回ハムを選択する要素の中に「伊藤ハムだから安心と思って買う」という答えがあった。主婦が大切にしている根拠のないブランド信仰って裏切られないわよねぇ?!
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