プレミアムアイスクリーム 2004.08/20
昭和46年に明治乳業から日本初のプレミアムアイスクリームが発売され、アイスクリームは子供のおやつから家族皆で食後のデザートとして大型カップで楽しむものへと変化した。近頃は、小型サイズのプレミアムアイスクリームが多種多様なフレーバーで登場し、すっかり大人を、特に女性を虜にしている。今回は本当に大人が満足できるアイスクリームを求めてさまざまな味の中でも特に日本人には親しみ深い「あずき」のプレミアムアイスクリームを楽しみながら比較してみた。
商品名 写真 点数 評価 コメント
ハーゲンダッツ

ハーゲンダッツジャパン
ICE CREAM

Azuki アズキ
価格(税別)
120ml:250円

74.3点 味覚 
★★★★
高級和菓子屋さんのぬれ甘納豆がクリームと融合しているよう。しかも和三盆かと思わせるような黒砂糖のコクも感じとれる。中には、このコクがくどいという意見もあった。

パッケージ
★★★
あずきアイスと言えば、あずきバーの印象が強く「粒あん」のデザインに慣れていたので、「乾物あずき粒」の絵は斬新だった。
[成分]
無脂乳固形分 9.0% 乳脂肪分14.0% 卵脂肪分 0.8%
[原材料名]
クリーム、あずきあん、脱脂濃縮乳、加糖れん乳、卵黄、黒砂糖、砂糖(原材料の一部に卵白を含む)

販促物
★★★
HPのおすすめレシピには、とてもきれいな写真が載っていて、見ているだけで楽しくなる。製品情報には消費者が気にする原材料・栄養成分の一覧など必要とする情報をまとめてあり親切。
AyaCreamy

明治乳業
生クリーム仕立て
Azuki 
大納言あずき

価格(税別)
120ml:250円

59.3点 味覚
★★
大納言らしい粒の大きさはあるのだが、バニラアイスと固いあずき缶を混ぜたようで味に広がりがない。

パッケージ
★★★
Ayaという日本名とパッケージのメリーゴーランドのような色合いは可愛いくアイスクリームに合っている。
「大納言あずき」の表記は漢字なので認識しやすい。
[成分]
無脂乳固形分7.5%、乳脂肪分11.5%、卵脂肪分0.6%

[原材料名]
クリーム、あん、脱脂濃縮乳、砂糖、粉飴、卵黄
販促物
スーパーではマネキンさんが安売り価格(200円)で試食販売をしていた。「6月に新発売をしたから」と言うだけで製品説明が出来ない。せっかくの機会なんだから生の情報を提供して欲しい。
フォション
販売者
ナポリアイスクリーム
製造者
森永乳業株式社

Haricot rouge あずき
価格(税別)
120ml:200円


42.5点 味覚
★★
「あっさりしていて、懐かしいあずきバーのようだ」と男性に人気!クリーミーさを求める女性には「シャリシャリとした食感がプレミアムアイスクリームらしくないと不評。

パッケージ
★★
「Haricot rouge あずき」なんておしゃれなつもりからもしれないけれど、あずきの字は小さいしフレーバーを認識できない。写真はアイスクリームを二つに切ったというよりは、シフォンケーキを切ったようで、しかもあずき色に見えずベリー系に見える。
[成分]
無脂乳固形分9.0%、乳脂肪分13.0%、卵脂肪分0.6%

[原材料名]
クリーム、脱脂濃縮乳、あずき、あん、砂糖、卵黄
販促物
HPはフォションの高級なイメージだけは充分に表現できているが、販売者・製造者の企業案内もないのでは胡散臭く感じてしまうもの。問い合わせ先もみつけにくかった。

ハーゲンダッツ ICECREAM Azuki アズキ
年齢層を問わず、多くの支持を集めた「ハーゲンダッツアズキ」について取り上げた。
試食方法
パッケージを見ながらの試食、パッケージを隠して味の好みを選ぶという2通りの方法で行った。
評価項目 評価内容 評価点数
パッケージ デザイン
材質
形態
比較したハーゲンダッツ・Ayaフォション共に統一されたパッケージなので、ブランドはすぐ目に入る。ただ、フレーバーの違いがわかりにくくそれぞれの味を探すには、イラストも文字も小さく探しにくい。
10
大きさ
内容量
少し甘い物を食べたい時に欲しいけれど、120mlの容量は一人で持て余すという意見も出た。特にアズキフレーバーは、今までアイスクリームを避けていた年配の人達にも好評なのでもう少し小ぶりの方が楽しんで食べ切れるように思う。
10
価格 250円は決して買いやすいとは言えない。家族全員の分となると尚更・・・。でも、主婦がスーパーマーケットへお買い物に行って、特売の商品や値引き品を買って浮かしたお金で一人でこっそりプチ贅沢を味わえる価格。
10
原材料

製法
製品特徴 原材料については、あっさりした表記しかない。ホームページでは、全商品の栄養価などを一覧にして公開しているが、どんな豆が入っているのか、どれくらい入っているのか、どんな状態で豆が入っているのかというのも知りたいのに、全然わからない。イメージだけでなく、本物の素材を使っているなら、HPやリーフレットでアピールしてくれたらいいのに。食べても、今までにない味だし、原材料を見ても不安な添加物もないのだからプレミアムらしさがここにも欲しい。
10
味覚の
特徴
冷菓に入っているあずきは固いのがあたり前と思っていたが、このアイスクリームのあずきは柔らかくて驚いた。単にあずきとアイスクリームを混ぜたのではない工夫が伝わってくる.。あずきの味わいと後に残る甘さが段階的に口の中に広がる加減がなんとも言えず魅力的。
Aya
はフタを開けると一瞬バニラアイスクリームか?と思う程白い。肝心のあずきが固くて、下に沈んでいるし、バニラアイスクリームの中に粒のあずき缶を混ぜただけのような味の単純さ。日本のメーカーならではのあずきの味や風味を生かしたプレミアムあずきアイスクリームを作って欲しかった。

10
原材料の
内容
Aya・フォション・ハーゲンダッツの3点ともに食べる時に疑問を感じるものが入っていない。市販のアイスクリームでも、これだけの材料で出来るものなのね。これが本当のプレミアム。
フォションには使用しているあずきについて説明があった。

10
販促物 アイスクリームはテレビCMや新聞・電車の中吊り広告などから雰囲気を感じ、商品を買いたくなる要素が大きい。特に女性にはテレビCMやHPのイメージで「一度は食べてみなくっちゃ!」と食指が動くようだ。かと言って、フォションのHPのようにイメージだけに終始していて高島屋のサイトのリンクだけはあるが、ナポリアイスや森永乳業へのリンクもなく、きちんとした情報を提供しないと今の消費者は納得しないんじゃないかしら。
10
総評 昭和30年代生まれの私は子供の頃、現在の分類でラクトアイスと呼ぶ物をアイスクリームと思って食べていた。初めて大阪万博で、酪農国のソフトクリームを口にした時、本当のアイスクリームってこんなに美味しいんだ!と感激したものだった。ハーゲンダッツのアイスクリームが家庭で手軽に食べられるようになった時にも万博の時と同様の感激を味わった。今ではハーゲンダッツのアイスクリームはプレミアムアイスとしてのブランドイメージが定着し、どの年齢層にも支持されているようだ。
今回試食したさまざまなフレーバーの中でも特に「あずき」「あん」は日本人が長く親しんできた食べ物であるだけに、評価も大賑わいだった。ハーゲンダッツは今までにない個性的なあずきアイスクリームを完成させている。アイスクリームを若者の食べ物のように敬遠していた熟年層もハーゲンダッツアズキなら食べるという人が居た。結構こってりしているので、夏より、秋から冬にかけて暖かい室内でほっこりと幸せな気分で食べたくなるアイスクリームのように感じられる。
ちょっと高いお金を支払って買うアイスクリームには当然レベルの高いプレミアムの期待をしてしまうものだ。だからこそ高級感が剥げ落ちそうな箇所がひとつでもある商品には「買わない!」という声が容赦なく出てきた。高級感も一緒に味わう嗜好品だからこそ厳選していることを痛感した。せっかく身近なスーパーマーケットでプレミアムアイスクリームを買えるようになったのだから、食べる前から、食べている時はもちろん、食べ終わってからもじっくり満足を味わって、幸せな気分に浸らせてもらいたいなぁと願う。
74
100

担当 伯井

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