| 炊き込みご飯の素 | 2004.11/01 |
| 昔、炊き込みご飯は少ない量のお米を具材で増やすために作られた、ちょっとわびしい食べ物だったが、今では季節の美味しい食材をたっぷり贅沢に混ぜるご馳走として登場したり、白いご飯に飽きて食卓に変化を付けたい時に作られるようになった。 スーパーマーケットの一般食品の棚にはお米と水とこの1箱があれば炊き込みご飯ができる便利な商品がたくさん並んでいる。「便利な世の中になったもんやなー」とおばあちゃんに言われそう。確かに、便利は便利そうだけど・・・試食してみた。 |
| 商品名 | 写真 | 点数 | 評価 | コメント |
| ハウス やさしい食卓 鶏五目ごはん 2合用 希望小売価格:280円 (10g 13.3円) |
60・3点 | 味覚 ★★★ |
3品中一番家で作る味に近い。しかし、味全体がぼやけていて、特に具に特徴が無さ過ぎるので、他商品と比べて”まし”というレベル。 | |
| 原材料 ★★★ |
家庭で炊き込みご飯を作るときに使う調味料とほとんど同じ。だしにこだわっている事が明記されている。 | |||
| [原材料名] 炊き込みご飯の具:[野菜(にんじん、ごぼう、しいたけ、たけのこ)、鶏肉] だし:[しょう油、みりん風発酵調味料、かつおだし、こんぶだし、いりこだし、野菜エキス、食塩]、(原材料の一部に小麦を含む |
作り方 ★★★ |
イラストも文字もすっきりまとめられており、いつもの白飯と同じ水加減にだしと具を入れるだけの簡便さが一目でわかり作る気になる。 | ||
| キッコーマン 雑穀入りとり五目 2合用 希望小売価格:280円 (10g 11.2円) |
43.3点 | 味覚 ★★ |
ご飯を仕掛けている時も炊き上がりも一番強く香るのは魚醤。醤油メーカーだからこその味と香りを期待していたのに・・・。雑穀のプチプチとした食感はユニークだと好評。 | |
| 原材料 ★ |
だしらしきエキスが、最後の方に並んでいる。醤油メーカーの”特製しょうゆ”として自慢出来るものではない。 | |||
| [原材料名] 炊き込み用の具:野菜(ごぼう、にんじん、しいたけ、たけのこ)鶏肉、りんご果汁、でんぷん、植物油脂 特性しょうゆ:しょうゆ(本醸造)(大豆遺(伝子組み換えでない)、小麦を含む)、食塩、小麦発酵調味液、砂糖、魚醤(魚介類)、植物油脂、酵母エキス、かつおぶしエキス、こんぶエキス、アルコール 雑穀:押し麦(大麦)、いりゴマ、もちきび |
作り方 ★★ |
雑穀とだしを入れた時にはよく混ぜ、次に具を入れた時には混ぜないようにと書かれているが、その理由がわからないし文字がとても小さく本当に読んでもらうつもりがあるのかしらと疑う。 無洗米を使う場合の説明があるのは今の時流に合っている。 |
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| 丸美屋 とり釜飯の素 3合用 価格:税込み235円 (10g 17.5円) |
29.3点 | 味覚 ★ |
化学的な甘さや酸っぱさが強く、家庭で作る味とは程遠い代物。 | |
| 原材料 ★ |
だしらしきものさえない。旨みになる成分が添加物で成り立っているのが怖い。 | |||
| [原材料名] 野菜(筍、人参、椎茸、わらび)鶏肉、しょうゆ、発酵調味料、砂糖、蛋白加水分解物、食塩、大豆油、醸造酢、香辛料、調味料(アミノ酸等)、乳酸カルシュウム、酸味料(香辛料)(原材料の一部に小麦、豚肉を含む) |
作り方 ★★ |
具とだしが一袋になっている"素"をいつもの水加減に入れるだけという簡便さ。なのに、パッケージの内箱に載っている、"素"が残った時の応用レシピはこんなに手を加える人はいないだろうと思われる内容。 | ||
| ハウス やさしい食卓 鶏五目ごはん |
| 炊いている時から市販の炊き込みご飯の素にしては珍しく素直な香り。食べても家庭で作る味に一番近いという評価を得たハウス鶏五目ごはんを取り上げた。 | |||
| 試食方法 |
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| 炊飯中の香りと共に炊きたてを味わい、お弁当を想定して冷めてからも試食。 | |||
| 評価項目 | 評価内容 | 評価点数 | |
| パッケージ | デザイン 材質 形態 |
”2合用”の表示は文字と色使いが目立つので選びやすい。 パッケージの写真は単に商品そのものでなく、和風の布を敷いた食卓シーンを取り入れている今時のおしゃれな料理本に載っていそうなもので若い主婦に好評。 ただし3品とも実際の炊き上がりとパッケージの写真とに差があり過ぎてびっくり。「こんなに具が多くない」「具の切り方が違う」「この写真ウソやわ」など。中には「たいてい写真と実際は違うもんよ」とあきらめ顔で言う主婦も。でも、これって騙している事にならないの? |
7 10 |
| 大きさ 内容量 |
2合炊きは、どの年齢層にも適量だと受け入れられた。しかし、具材の少なさを指摘する人が多かった。 | 6 10 |
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| 価格 | 簡便という部分だけを取り上げると適度な価格かもしれないが、味や具材の事を考えると値頃感がない。シニア層をターゲットにしているなら、もう少し価格を上げても具材に工夫が欲しいという声があった。せめてトッピング素材でも付いていると付加価値が上がるのに。 | 5 10 |
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| 原材料 ・ 製法 |
製品特徴 | 炊き込みご飯の素なんだから、お米を使うのはあたり前なのだけれど、栄養成分表示にお米を加えた表示がされているのは、わかりやすくて良いと好評。他メーカーはお米の分量を入れていない表示なので、こういう細かい部分まできっちり出来ているのは女性に支持されるポイントになるようだ。 「キッコーマンとり五目」は日頃から使い慣れていないとわざわざ炊き込みご飯の中に入れない雑穀が3種も添付されていてユニークな商品と言える。しかし、せっかく他社と違う目の付け所や食感なのに雑穀入りゆえの特徴をアピールするような情報が無い。ただ入れているだけでは、”からだにおいしい!”もイメージで終わってしまう中途半端さ。 |
6 10 |
| 味覚の 特徴 |
従来品に比べて、塩分を控えているためどうしても味がぼやけてしまう。ここまで控えるのであれば、だしや具をもっと力強くしないと大人は満足出来ない。 | 5 10 |
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| 作り方の 内容 |
いつもの白米を炊く水加減に袋の中身を加えるだけなので、失敗がない。パッケージ写真ほど、具材が多くないので「お好みの具を加えてもおいしく炊きあがります」という控えめな表現でなく、季節の素材を加える事を紹介するなどの積極性が欲しい。市販の炊き込みご飯の素を使うという主婦は、ツナ缶やちくわなど動物性の食材か人参やきのこ類などの野菜を加えるという人がほとんどだったのだから。 | 7 10 |
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| 原材料の 内容 |
だしにこだわっている事の説明書きがある。原材料(鰹節とこんぶ)の出所をはっきりさせているのは、今の時代に合っていると思う。しかし、よほど自信が無いのか具についての説明が何もない。 | 7 10 |
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| 販促物 | 紙製で「やさしい食卓」専用の商品ケースが置いてあるお店があり、特にお米売り場の横だと目を惹く。でも、全く関係の無い他社の安売り商品を入れるケースに使っているお店もあり、かえってイメージダウン。 HPには製品情報も商品説明もないのに、テレビCMが見られるページには簡単に行ける。せめて、やさしい食卓のシリーズ情報を載せる事の方が先でしょう? 「丸美屋とり釜飯の素」はパッケージに載せている変わりレシピや、汎用レシピなど色々な工夫は見られるが、その努力を商品の”中身”に注いでほしい。HPの丸美屋ヒストリーの中では「家庭の釜めしの代名詞」「和食のごちそうメニュー」と耳障りの良いコトバを並らべているがここまでコンセプトと実際の”中身”が違っている商品はいかがなものか。第一「炊き込みご飯」と「釜飯」は違うものなのに。 |
4 10 |
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| 総評 | 市販の炊き込みご飯の素は、簡便性のみで味について語れるものではなかった。ようやく、だしに特徴を持たせて味をシンプルにした商品が出てきた。シニア層をターゲットにしている商品らしいが美味しい物をよく知っている年齢層にはまだまだ不満の残る味と具材。塩を控えれば味がぼやけてしまうものだが、その部分を補えるだけの具材ではない。いっそ、一緒に炊けばより美味しくなる素材をパッケージで紹介するとか、スーパーマーケットで季節の素材と売るなどの工夫が必要ではないかと思う。「やさしい食卓」を選んで買う消費者ならより美味しく食べるためのひと手間はいとわないはず。 炊き込みご飯の素が箱に入って売られるようになってから30年以上もたつというのに、美味しいわけでもなく「簡単に味付けご飯が食べられて便利ね」から中身はほとんど進化していない。かえって調味料をあれやこれやと添加物に変えて、食べる側から見ると退化してしまっている商品も多い。200円台という価格設定ではそれゆえのだしと具材しか入れられないのも無理からぬ事だろうが、それにしても日本の大人って随分舌もお財布も貧しいと思われているらしい。炊き込みご飯はいつもの食卓にちょっと変化を付けるために作ったり、たまになつかしい味を食べたくなって作ったりする物になっているのだから、もうそろそろ本物のだしと具材が入っている1箱を登場させてくれてもいい時代ではないのかな。 |
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担当 網島
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