イトーヨーカドー津久野店
(堺市)
2009.11/06(土)
10:30〜12:30
2009.11/16(月)
17:00〜17:40

2011年には阿倍野再開発計画の目玉として、イトーヨーカドーが出店するらしい。エリアの主婦は、徒歩や自転車で気軽に行けるGMSがないので、とても期待している。すごく楽しみにしてはいるものの、大阪のオバチャンにとってのイトーヨーカドーはまだまだ”関東のスーパー”というイメージ。馴染みがないので「どんなスーパーなん?」と尋ねられる事も・・・。
しかし、主婦友達の中には阿倍野から、イトーヨーカドー津久野店なら夫が喜んで行くから、車を運転してもらって一緒に買い物に行っているという人もいる。車で30分以上の距離、ショッピングセンタータイプでもなく、昔からある総合スーパータイプなのに、どこがお気に入りなのだろうか。という事で、サーベイしてみた。
イトーヨーカドー津久野店は、大阪では、堺店、東大阪店に続く3店舗目、5年前(2004年4月)にオープン。JR阪和線津久野駅より西へ500m、南北に走る幹線と府道30号線沿いにある。町工場や田畑も多かったが、今では宅地開発され、人口が増えているエリア。
3年前には、約2q隣のアリオ鳳内に「イトーヨーカドー鳳店」がオープンしている。
イトーヨーカドー津久野店の食品売り場は、インストアーベーカリー、惣菜売り場から始まる入口と、精肉売り場から始まる入口があり、一番奥に青果物、その隣に鮮魚売り場というレイアウトになっている。
各売り場 ちょっと一言 評価
野菜 メニューを考えて来た人でも、変更したくなる程の鍋野菜の充実ぶり。つい先日からグッと寒くなったからねぇ。白菜、白ネギ、えのき、ぶなしめじなどを面で展開しているので、価格も種類もわかりやすい。
月・火恒例「1コ98円 組み合わせ自由よりどり5コ450円」には、レタス、キャベツ、ブロッコリー、しめじ、えのきなど、定番野菜が数多く並び、ついつい5コ以上買ってしまいそうになるが、堅実な主婦は数えながら買い物をしている。鍋野菜の中にも「よりどり5コ450円」になっている野菜と、なっていない野菜がある。「よりどり・・・」の商品はよく売れている。数少なくなると、店員さんが小まめに品だしをしているので陳列がきれいで、思わず買う気になってしまう。
★★★★
果物 果物売り場は多様な生活スタイルの人の日常使いにも便利な売り場になっている。1個38円のバラ売りみかんもあるるし、箱売りのみかんも積まれている。どこのお店にも並んでいるような小袋入りのみかんもある。箱売りみかんにも、糖度表示がある。箱買い商品は安くてお得はわかっているが、もし甘くないみかんだったら、たくさん買ってしまってどうしよう、と思う時があるから買いにくい。しかし、糖度表示をしてくれていたら、安心して買える。Sサイズ398円の小袋入りみかんが数種類、Mサイズ498円の小袋入りみかんが数種類ズラッと並んでいる。糖度表示と産地表示が見やすいので、価格の違いだけで無く選べるのもありがたい。 ★★★
鮮魚 土曜日は、特にディスプレイが目を惹く。活きた海老を売り場正面で丸型の容器に入れて売っている。ピチピチ跳ねている様子は、鮮度感もあるし、子供も興味を惹くから当然親も足を止める。月曜日の夕方には、加工時間が14時、15時の刺身に、素早く30%引きシールを貼っているが、店員さんは黙々とシールを貼っているだけなので、お買い得感が伝わって来ない。よく見かける大阪風ダミ声の呼びかけは「ヨーカドーっぽく」無いとは思うから、そこまでは望まないが、もう少し店員さんが声を出してくれると、活気のある売り場になるし、鮮魚の鮮度もよく見えるのになぁ。
 売り場に何故か金魚の水槽が置かれている。子供は「おさかな、おさかな」と指をさしているが、食品を売っているお店の鮮魚売り場に金魚って・・・。
★★★★
塩干 日付管理がきちんと出来ていて、陳列もきれい。ハタハタの大きめの一夜干し(398円)も並んでいた。大阪のスーパーではなかなか見かけない。臭みが無く脂も乗っていて、美味しかった。どこの店でも買える鯵やサンマの開きだけでない塩干物も並んでいるので、酒の肴にうるさい男性も喜ぶ売り場になっているようだ。 ★★★
精肉 土曜日は週末の売り場らしく、ステーキフェアとして、宮崎県産黒毛和牛サーロインステーキ用のお肉「サシの入った柔らかステーキ 1枚170g 1580円」をマネキンさんが試食販売していた。いい匂いに釣られて、冷蔵ケースを覗きこむお客もいた。
 月曜日の夕方も、精肉売り場が賑わっていた。”夕市”の広告の品 生ロースとんかつ用パン粉付き1枚130円(原産国アメリカ)やハンバーグ成型100円(通常120円)は、2個、4個と次々にパックに入れ、足早にレジへ急ぐ主婦の姿も。夕食として揚げるだけ、焼くだけの商品は便利だし、アツアツを食卓に出せるのでありがたい。
価格相応のお値打ちを感じる商品だと思ったら、リピーター率が高くなるのは、このような”このお店ならでは”の、半加工商品だと思う。
 平日も、母と成人しているであろう年齢の娘が一緒に買い物をして生鮮品を買っている姿が目立った。この世代の母と娘は食の情報を共有しながら買い物をするので、商品の選択幅が広がる。買いたい物、食べたい物についてあれやこれやとしゃべりながら売り場を楽しそうに歩いている。こういう買い物客は、荒挽きのミンチがあればご馳走ミートソースを作るだろうし、高質なベーコンやウインナーがあれば、スープが美味しくなるポトフも作るだろう。料理好きが喜ぶ日常使いの商品がもう少し並んでいてもいいのじゃないかな。ミンチは解凍品がほとんどだし、ベーコン・ウインナーもどこのお店でも買えるような物ばかり、という所に物足りなさを感じる。
★★★★
和日配 定番棚には、堺の安心堂の豆腐もきれいにディスプレイされて並んでいるが、それ以外は、魅力のある商品が見当たらない。和日配売り場は、特にお店の個性が出るし、鮮度を気にする商品が多いから、魅力のある商品が並んでいると、このお店に買い物に来ることが多くなるはずなのだが。どこのお店にもあるような物ばかりでは、他店と価格で比較するしかなくなるのが消費者というもの。 ★★★
洋日配 インストアーベーカリーのサンドイッチも美味しそう。地元のパンメーカーの商品も並び、種類が豊富。米粉チルドピザコーナーには「米粉倶楽部 もちっと国産米粉入り」のボードが揚げられている。広い売り場だからボードも映える。
セブンプレミアム肉まんを食べてみたところ家族の中から「これ、セブンイレブンで蒸してくれてある肉まんみたい。クラブ活動の帰りに、お腹が空いて、空いて、買って食べた味やわ。美味しかったんよ〜」との声。セブンイレブンの肉まんと同様の品かどうかは定かでないが、肉まんを食べる事で、学生時代の楽しかった思い出も蘇る様子。
★★★
ドライ
グロサリ
店内を買い回ると、PBのセブンプレミアムってこんな商品まで作っているのね・・と驚く程多い。しかも価格は安いが、このお店では安売り商材として陳列していない。
新発売の「セブンプレミアムカリフォルニアワイン」はお店の真ん中に幟をはためかせ、ワインを食卓で楽しむ時の商品が一緒に色々並んでいる。
パスタとパスタソース(広告の品)はどのスーパーにも並んでいるメーカーの商品(NB商品)。隣にはPBのクラッカー。セブンプレミアムのPBばかりが並んでいると押し付けがましくてうんざりするものだが、さりげなくNB商品と組み合わせて並べてあると目を惹くし、PB商品も安っぽく感じない。
 『アレルギーに配慮しました』商品はエンドで目立っていた。アレルギーの子供を持つ親には切実な問題だから、このお店に来たらこんなに並んでいる事がわかりやすくてありがたいと思う。アレルギーの無いお客も、きちんと配慮が出来ているお店なんだという印象を受ける。
★★★★
菓子 レジ近くには、新商品コーナーが広く設けられていて、大きなお店ならでのコーナーが出来ている。
子供菓子コーナーでは、子供達が小さなカゴを手にウロウロしていて楽しそう。
エンドでは、おにぎりせんべい、雪の宿、じゃがりこなど、馴染みのあるお菓子が「1コ98円 組み合わせ自由よりどり5コ450円」としてたくさん並んでいる。お客のカゴを見ると、必ず数個のお菓子が入っていた。ここまでしてくれてあると、やっぱり買いたくなるよね。
★★★★
惣菜 「鎌倉コロッケ」がイベントとして、惣菜売り場から遠い主通路沿いで、屋台風に対面販売をしていた。同じコロッケを惣菜売り場でも「本日最終日 鎌倉コロッケ」のPOPを付けて売っている。惣菜売り場で惣菜だけを買う人も、こうしてくれていると気付いて、いつものじゃないコロッケが買えるのでいいよね。
 肉売り場、鮮魚売り場で買い物をしていたお客が、買い物の最後に、手早く惣菜を2品から3品選んでカゴに入れていた。献立を考えてから、足りないおかずのお助けとして、惣菜売り場の商品も買うというお客の多い売り場になっているようだ。中華惣菜、和惣菜など、”あと1品”のお助けになる物も多く、確かに便利。
 通路の真ん中の平台に焼き鳥が並んでいた。両サイドをお客が通るにも関わらず、覆いもフタも無い。日替わりの広告品で目立たせたかったのかもしれないが、あまりに不衛生で買う気にならなかった。
★★★★
商品はきれいに並べられている。しかし、買う人が居ないから棚が乱れていないのでは・・と想像してしまう程、活気がない。新発売のワインもきれいにディスプレイ出来ていたが、この売り場でワインを買う人より、お店の主通路中央で色々な食品と組み合わせて並んでいた場所でワインを買う人の方が多いんじゃないかな。たくさんの食品を扱うスーパーマーケットらしいお酒売り場になっていないのが残念。 ★★★
店舗全体 土曜日は、店のあちらこちらで試食販売が行われていて活気もあるし、足を止めて味を確かめてから商品を手に取っている人も多かった。
「1コ98円 組み合わせ自由よりどり5コ450円」は生鮮品、和日配、洋日配、お菓子など、店内の至る所で目立つように展開している。青果物売り場だけで5コにならなくても、洋日配売り場のデザートとの組み合わせで5コになれば、1コ98円が90円になる。店内を見回しながら歩いていると、すぐに欲しい商品が5コ集まる。今まで興味の無かった商品も眺めて手に取る機会になるから、楽しい。
オープンから5年経っているようだが、明るく清潔な店内。通路が広く、突き出し陳列も少ないので、車椅子での買い物もしやすいから土曜日の午前中は介護施設のお年寄りが付き添いの人と買い物を楽しんでいた。
★★★★
総評 サーベイをしていても楽しかった!むやみに珍しい商品が並んでいる訳ではない。無駄に高価格な商品を並べる事もなく堅実。もちろん、こうしてくれたらいいのにとか、ここが不足しているなども目に付いたが。
 広告の掲載品、冷凍食品半額セールなど、安いという事は確かにありがたい。しかし、そればかりのお店では買い物の楽しさが減退してしまう。車椅子のお年寄りも、目で見て、手で触って、匂いも感じながら買い物をしていた。このお店は、お客がそれぞれの価値観にあった、お買得品を選べるお店なのだと感じた。
阿倍野区の住民は、このお店のようなGMSが出来たら嬉しいだろうな。
古びたGMSの寂れた食品売り場はいらない。かと言って、壁や天井を飾って欲しい訳でもない。都会の匂いのする、シャキッとしたGMSが出来て欲しいな。
70点

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