|
|
| イトーヨーカドー奈良店 (奈良県) |
日時・天候 |
| 2004.2/14(土) 10:00〜12:00 2004.2/20(金) 09:30〜11:30 |
| 元奈良そごうの跡に2003年7月10日にオープン。店舗の1階真ん中にあった金ピカの浮き夢殿はきれ〜さっぱり無くなっていたけれど、グレードの高い店舗設計が店内あちこちにそのまま残っている。売り場中央に6列並んだエスカレーターは今時デパートでもお目にかかれない、バブル期を彷彿とさせる物。海外ブランドが並んでいた売り場には、当時の面影は無く、たこ焼き・うどん・クレープのフードコートに変身。 階上には奈良市美術館や本格的なレストラン街が揃っているし、65の専門店もあり、家族でゆっくり楽しめる店。 昨年9月、開店2ヶ月目にお買い物をした時には、売り場とそこに並ぶ商品と従業員と楽しんで買い物をしているお客を見てウキウキした気分になったものだった。さて・・・今回は開店200日祭の土曜日と翌週の平日にお買い物をたっぷりしながらサーベイ。 |
| 各売り場 | ちょっと一言 | 評価 |
| 野菜 | 小まめに手を加えていることがわかるきれいな売り場で品揃えも豊富。「少量小分けいたします。今日の料理に必要なだけお申し出下さい。」の表示あり。小分けの野菜も並んでいる。 商品には情報POPがきちんと付いていて、選ぶ基準になり「へぇー」と言いたくなるものも多い。目に留まった「中嶋農法」と書かれたほうれん草(198円)はエグミが無く美味しかった。2回目に行った時にはラベルにあった中嶋農法(アイワイフーズ)について売り場でお聞きした。責任者の方はたくさんの書類を見せてくれながら丁寧に教えて下さった。こんなにきちんとその場で説明をしてもらえたのは初めて。ありがとうございました。 中嶋農法とは土のミネラルを調べ、その土地に合った農作物を育てるという農業の手法で、それに基いて栽培された作物とのこと。「売って行きたい商品ですから、なかなか売れなくても置いていきます」と力説されていたけれど、せっかく美味しい野菜も「栽培グループ名」「ミネラル栽培・健康な土づくり」「おいしい野菜作りに挑戦中です」のシールが貼ってあるだけでは「農ブランド」「有機野菜」「地場野菜」も売り場には並んでいるので、どこが違うのか不明で買いにくい。それに、2回目に買ったほうれん草は、少し鮮度が落ちているようだったし、実際茹でてみると、1回目のほうれん草とは明らかに違い、旨みがガクンと落ちていた。どんなに素晴らしい農法で育てた作物であっても、消費者に届く店頭で鮮度の落ちた商品を並べてしまう事になるのでは「やっぱり野菜は鮮度よね」と美味しい商品にも手を出さなくなる。 「売れなくても置いていきます!」ではなく、これだけの情報も商品もあるのだから、本当の良さを私達に伝えて欲しい。 |
★★★★ |
| 果物 | 休日には、いちごの”あすかルビー”298円を呼びかけながら売っていた。お店に入ってすぐの鮮やかなボリューム陳列は休日の買い物らしくワクワクした気分にしてくれる。4個入りのダンボールケースで買っている人が多いのにびっくり!「そんなに美味しいのかな?」と買ってみたらさっすが地産のいちご「美味しい!」と家族に大好評だった。 この季節にならではの国産の柑橘類が「瀬戸内柑橘祭」と表示され、広島産ポンカン・広島産ネーブルオレンジ・晴美・はっさく・伊予柑・温州みかんが並ぶ。柑橘類には常々欲しいと思っていた特長の違いと糖度表示のPOPがちゃんと付いていた。 |
★★★★ |
| 鮮魚 | 鮮度の良い鰯・鯵は料理をしそうな中高年女性がよく買っていた。しかも鰯は一盛り130円だったので、2〜3盛り買っている人も居た。金目鯛・鯛もお値打ち感があり、おまけに気軽に調理を頼める愛想のいいおばさんが何時も居てくれるので頼みやすかった。ちらし特売の生食用蒸ホタテ(170g298円)は盛り付けがきれいで、試食販売もしていたので人気があった。 土曜日には、はっぴを着て「生マグロ大放出鹿児島産本マグロ解体実演販売」のノボリを持った店員さんが、まぐろを抱えて「10分後です!」と言いながら店内を回っている。期待して見に行くと 実演販売なのに、シ〜ンとした状況。お皿に盛っている店員さんも無口で、お客はお見事な手さばきを眺めているだけ。せっかくのイベントなのに盛り上がりに欠ける。 |
★★★★ |
| 塩干 | 鮮魚売り場の活気は、買い物をしている主婦に晩御飯の色々なおかずを充分にイメージさせてくれる。だったら、動線として次に買い回る塩干売り場では朝食用の新子(イカナゴの釜揚げ)や塩分控えめなめざしや明太子を試食販売してくれたら、朝ごはんの買い物を思い出す動機付けになると思う。2日ともうなぎの試食販売をしており、どこの売り場に行っても、晩御飯の提案ばかりでは、買い物の終わりには脂っこい物を食べたような気分になるし、高いものばかりを売っているお店ってイメージを持ってしまう。 | ★★★ |
| 精肉 | オープンケースは焼肉コーナーとしゃぶしゃぶコーナーに分かれているが牛肉と豚肉の境目がわかりにくく選びにくい。 オープンケースの牛肉は、100グラム398円から約100円刻みで780円まで揃っていて選びやすいのだが、牛肉文化の関西人の目から見ると、値段は100円刻みに上がっていても、質は100円刻みに上がっているようには見えないので、高いお肉はちょっと買う気にならない。。 対面販売にも上等の牛肉や大和鶏も並んでいるが値頃感を感じない。 ミートデリは漬け込んであるオージービーフ・焼くだけのハンバーグ・牛たたきなどが、きれいに並んでいる。ミートデリって、手作り感と小汚さが一緒に盛り付けられがちで買う気にならない時が多いが、この売り場は清潔感があり種類も多いので忙しい日・忙しい人は助かるだろうな。 |
★★★ |
| 和日配 | お店としてシステムが確立されているメリットは品揃えに充分見られるが、デメリットとして、画一的で関東っぽいイメージを受ける。関西(奈良だけかもしれないが)は大きい三角形のちょっと厚めの薄揚げをよく使う。お店では中厚揚げという商品名で棚の上段に並んでいたが、このお揚げをいつもあたり前のように料理して食べる年齢層の人の目に入りにくいのでは。 生芋こんにゃくは、かす汁・豚汁用・きんぴら・ちぎりなど、料理用途別に種類も多くメニューを想像出来るので嬉しい。 |
★★★ |
| 洋日配 | 198円の牛乳からこだわりの450円の牛乳まで価格帯が豊富だし、ひとつの商品は3フェイスまで、新製品でも4フェイス。広い売り場で商品の選択肢がこれだけあるのは嬉しい。バタバタと日常の買い物をするのでなく、ゆっくりと商品を眺め、手に取りながら選びたくなる。でも、売り場にはメーカーの情報ボードだけで、説明POPが無いので売り場での「へぇー」が無くて残念。 | ★★★ |
| ドライグロッサリー | エンドにテーマ性は無くあまった棚を無理に安売りエンドにしているの!? 広い売り場を持て余しているの?と思ってしまう。手抜きをしているように感じる。 今週の新商品「はじめましてのおいしさです」のコーナーはカップ麺だらけ。新商品や珍しいカップ麺が欲しい人は、コンビニに行く時代だから、もっと食品スーパーらしい商品を置いて欲しい。 七味や山椒など、こだわりを発見して嬉しくなる商品がありきたり過ぎて、ちょっと寂しい。 美味百撰のご当地味噌には、「お味噌試してみませんか?」のPOPがあった。1回買って「このお味噌汁の味イヤ!」と家族に言われたら残りのお味噌をどうしようかと、買う前から考えてしまうもの。お味噌を買う人って具材で変化を付けてお味噌汁を作るのだから、インスタント味噌汁の種類を変えてみるのとは訳が違う。「試してみませんか?」と言ってくれるならお試しパックの容量にするなどもう一工夫して欲しい。 |
★★★ |
| 菓子 | 円形の冷蔵ケースの中にはきれいなケーキが種類多く並んでいるし、中で手作りをしている様子が見える。洋生菓子は関西のスーパーでは見かけない「森と泉のデザート工房」のタルトや焼きプリンがあった。スーパーで買うデザートとしては見た目も垢抜けているし、少々高い値段でも相応の味で納得。このお店ならこんなデザートが並んでいると楽しくなってちょっと奮発して買っちゃうものよね。 でも、和菓子は、いつもの60円のむしパン・桃山・どら焼きがショーケースによそゆきの顔をして並んでいた。あんころ餅も試食で並べて売っていたが、見た目が美しくなく試食してみる気にならなかった。もう少しグレードの高い物が欲しいな。 |
★★★ |
| 惣菜 | 量り売りコーナーのサラダは、後一品欲しい時に買える値段と「美味しそう」が感じられるし、冷蔵ケースの上にはちょっとづつ試食品もきれいに並んでいて頼みにくい味見も気兼ねなくできる。ベトナム風春巻きの入ったオードブルの3種セット(650円)は美味しそうで具材も豊富。ちょっと高いけれど、家ではこんなにきれいに出来ないから「作るよりお得よね」と思える。「パーティーのオードブル 予約受付」の張り紙があったが、見た目もきれいで、普段食べていて美味しかったら安心して頼もうって思う。 主菜になるおかずも駿河湾産エビのかき揚・鯖の煮付け・鯵の塩焼き・ひとつから買えるおでんなど種類も豊富で目移りしてしまう。 すごく温かい日(20日)には素早く冷麺が並んでいる。この素早さは惣菜を買う人には、嬉しいだろうな。 |
★★★★ |
| 花 | 鉢植えのチューリップや小さなサボテンの鉢物から豪華な胡蝶蘭まであり、入り口近くが華やいでいる。仏花や切花がこじんまりした量しかなく、ちょと高めだったので、普段使いに不便さを感じるかもしれない。 | ★★★ |
| 酒 | 缶酎ハイは種類も量も豊富。ワインや日本酒は魅力を感じない並べ方と価格。焼酎は大容量の商品が多く、細かい説明をしてまで売る気がないんだなぁと思う。 | ★★ |
| 店舗全体 | 品出し中の店員さんだけでなく、サービスの良し悪しにことさら敏感になるレジでも親切で丁寧な対応に感心。地域に溶け込みながら質の高さを保とう、というヨーカドーイズム(勝手に名付けちゃいました)を至る所で感じる。 ホテルマン風のおしゃれな制服を着たポーターが、客が買った荷物を店の出口から車まで運んでくれるというサービスも初めて見た。おばあさんと息子さんが体の不自由なおじいさんを支えながら荷物も持っていた。こんな人たちにはありがたいだろうなと思って見ていたのに、その家族には声をかけそびれて見送っている。その後に続く興味津々モードの私達には「お荷物を車までお運びしましょうか?」と近寄ってくる。ああいう人達をやり過ごしておいて・・・。なんぼ厚かましい大阪のおばちゃんでも素直にハイとお願いする気分になれない! 食品だけでなく、家具・電化製品・衣服もある、デパートのような気持ちの良い売り場でカートを押して買い物をするという便利さは魅力的。年齢の高いお客も多く見かけた。だからこそポーターサービスもお客が望むように機能していないとね・・・。 |
★★★★ |
| 総評 | 生鮮4品は休日と平日では、並んでいる商品からのアピールが違う並べ方・品揃えになっていて「今日は何かあるかな?」と楽しんでお買い物に行ける。節約モードの日でもケチってるっぽく無く食卓が整えらえる。今日はご馳走とふんぱつしようと思ったら、贅沢な食事が揃う。値段は少々高いけれど、納得できる品質の商品もある。そんな本当のお値うち感のあるスーパー。 家族で長い滞在時間の買い物を楽しめる店だが、主婦1人が本気で食事の買い物をする時には、生鮮4品売り場で買い物をしてからドライグッロサリーまで行くには遠く感じるし、売り場の商品にあまり魅力がない。広い売り場にどんな商品を並べてくれるのか、どんな組み合わせで売ってくれるのか、そんなレベルまで今後大いに期待してしまう。 大阪からちょっと遠いけれど、どのように地域に溶け込み進化して行くのか、時々は覗きに行ってみたいなと思わせてくれるお店。 イトーヨーカドーは大阪にも2店舗ある。何度かお買い物に行っているが、あまり感動が無くがっかりしたものだった。あの堺店と東大阪店もイトーヨーカドーよね。奈良店がヨーカドーらしくない店造りなのだとしたら、大阪にも、らしくないヨーカドーが欲しいな。 |
71点 |