コノミヤ西冠店
(高槻市)
2008.12/07(日)
12:20〜13:20
2008.12/08(月)
10:00〜10:45

比較的庶民的なエリアにある約400坪のお店。11月19日にオープンしたばかり。徒歩2〜3分の所に「関西スーパー西冠店」(1989年オープン。2007年改装)がある。スーパーマーケットコノミヤの公式サイトには「高砂部屋」「ちゃんこ朝潮」も並ぶ。お店の商品の中にも、ちゃんこ鍋用の麺などがアピールされている。
 関西スーパーもコノミヤも共に、毎週月曜日は「全品10%引」を開催している。「全品10%引」はお客にとっては「是非買い物に行かなくてはいけない日」でもある。特に価格に敏感にならざるを得ない昨今、お客にとってどのようなお店になっているのだろうか。7日日曜日と8日月曜日、2店舗を買い回ってみた。
各売り場 ちょっと一言 評価
野菜 出入口は一ヶ所。入ってすぐ右側で焼き芋を機械で焼いているようで、近づくと美味しそうな匂いがして、冬を感じる。正面にお買い得品らしい白菜、白ネギ、しいたけなどの鍋野菜が並ぶ。棚には「鍋野菜」「天ぷら野菜」「煮物野菜」と書かれたボードがあり、その下に関連野菜が並んでいるはずなんだけれど、「天ぷら野菜」表示の真下には、ピーマン、ニラ、青梗菜。せっかく可動式のスチール製なのに。どんなに便利そうな什器も、使うのは『人』。それぞれのコーナーボードが無意味になるのも、もはや時間の問題か・・。こういうおざなりな表示をしているから、どんなに商品のアピールをしても、お客は価格POPしか見なくなるのよね。
 キャベツ1玉100円は「安い!」と思って手に取ったが、あまりに軽すぎて棚に戻した。最近はこういう事に敏感な主婦が増えているはずだから、お店ももっと神経を使って欲しい。価格をアピールしている商品は、ちょっと質が悪いかな。
★★★
果物 冷蔵ケースには「いちご農園」のボードと共に、数種類のいちごが並ぶ。隣には「みかん畑」と書かれたボードの下に、サイズと価格の違うみかんが段違いに置かれている。これは、見やすく買いやすい。 ★★
鮮魚 月曜日(「全品10%引」)でも静かな店内も、11時を過ぎた頃から活気が出てきた。鮮魚コーナーでは「いらっしゃいませ〜!」と呼びかけ、ブリを切りながらの販売。店内にまばらに居たお客が次々と売り場に集まっている。店員さんも3人で応対。こういうライブ感が増えてくれると嬉しいし、お店の活気も伝わる。 ★★★
塩干 こだわりの商品が並んでいる訳でもないのに定番品の価格が高い。コノミヤ他店舗のような「ちりめんじゃこ詰め放題」などの、目を惹くコーナーになると、他の商品も存在価値が目立ってくるかもしれない。 ★★
精肉 アメリカ産肩バラ切り落としから黒毛和牛のすき焼き用、ステーキ用まで品揃えの幅が広い。コノミヤではお馴染みの牛肉、鶏肉のたたきもきれいに並んでいる。ハート、生レバー、上ミノ、シマチョウやスープ用の鶏ガラや玉紐など、料理をする人には「オッ!」と目を惹く商品が並んでいた。しかし、翌日ホルモン類や鶏ガラ、玉紐など5パック中3パックに値引きシールが貼られていたので、2パックだけしか売れなかったんだなぁ〜と眺めてしまう。せっかくの品揃えなのに、並べてあるだけでは、気づかない人が多いのではないだろうか。 ★★★
和日配 豆腐は、68円〜258円と商品幅も広く、じっくり探すと、珍しい物もあるのだが、お豆腐の違いを見極めるだけでも時間をかけて買い物をしないと判断できない。並べておいてお客に選択を委ねるだけでなく、もう少しお店からの提案があると、それぞれの違いがもっと伝わるかるかもしれない。 ★★★
洋日配 月曜日「全品10%引」の日には、値引きシールの付いた紙パック入りのジュースや牛乳ばかりをカゴに入れているお客がいた。反面、食パン168円は買っている客を見かけなかった。お隣の関西スーパーでは、日曜日に同じメーカーの食パンを116円で売っていた。10%引きだから、取りあえず買っておくという消費行動ではなく、より有効に10%引きを活用するというレベルに達しているのか。 ★★★
ドライ
グロサリー
「正月用」と印刷された紙が、まるで差し押さえの赤札(映画でしか見たことないが・・・)みたいに、ベタベタと棚に貼ってある。切干大根、ポップコーン、マロニーも正月用品なの?クリスマスが終わってから、この札をベタベタ貼ってくれたらそれはそれで盛り上がりそうだけど、今から関係無さそうな商品にまで貼られては幾ら何でも早すぎる気がする。
 入ってすぐの入口付近には、見慣れないメーカーのスパゲティソースやカレーのレトルト(1袋88円)が段ボールのまま積み上げられており、安売りをアピールしたいお店なのかしらと定番棚の商品を眺めると、価格帯の高いこだわり商品も並ぶ。低価格商品は見ただけで「安い」という事がすぐわかるけれど、価格の高い商品は説明がないと商品価値を訴求できない。
★★★
菓子 日曜日、月曜日、共に店員さんが多く、棚の手直しがゆっくり丁寧に行われている。特に日曜日は翌日(「全品10%引」)に備えて、品だしをしているようだったが、月曜日の棚は「塩味のポテトチップス」が空っぽ。ご自慢のオンラインシステムが機能しなかったのかな? ★★★
惣菜 日曜日、月曜日、共に売り場にお客が少なく、値ごろ感のある商品も並んでいるのに不思議に思い、じっくり見てみると、温かいはずの惣菜の出来立て感がないだけでなく、開店時間すぐから、値引きシールが貼られたパック入り商品が並ぶ。惣菜の値引きシールは、夕方に貼ってくれたら、お得感を感じるものだが、朝一番の売り場で見ると、一晩どこに保管されていたのだろうか・・などと考えてしまい、ありがたくない。
揚げ物コーナーは温かそうな照明が当たっているのだが、平台にベタ〜と並び、清潔感も出来たて感もない。棚は奥行きがあるため、奥の商品を取っている姿を見ると、その次に手前の商品を買うことがためらわれる。
★★
ここにも「正月用」と印刷された紙が貼られている。お正月の前に「クリスマス用」のシャンパンというのは無いの? ★★
店舗全体 日曜日は、各部門に置かれているカセットから空しく流れるエンドレステープの声が必要以上に大きく聞こえた。お客より売り場で品出しをしている店員さんの方が多いぐらいだからかしら。
「正月用」とベタベタ貼られた紙が目立つのに、店内のBGMはクリスマスソングがずっと流れている。音楽はクリスマスだけれど、売り場にはクリスマスが現われていない。
入り口で焼き芋のいい匂いに、店内でのライブ感を期待したけれど、ガッカリ。
 手頃な価格の防寒ホームウエアや下着なども並び、手に取って見ている年配客も多かった。わざわざ遠くの大型店に行かなくても、いつもの買い物のついでに、気候の変化に合わせて、靴下や肌着などを書い足せるのはありがたい。
 床は白く輝いているし、店内は木目調の落ち着いたデザイン。お手洗いは、使いやすく掃除も行き届いている。
★★★
総評 どの売り場も、よく見たら使ってみたくなる食材が並んでいるのだが、商品が選びやすくなっていない。馴染みのない商品は、ただ並べて置くだけでなく、アピールがないと、ひとつひとつ商品を手に取り、裏表の表示をじっくり読んでからでないと買う気持ちになれない。珍しい食材との出会いは、買い物の楽しみではあるが、商品からの語りかけがないと買い物に疲れてしまう。そうなると、何時ものあの商品でいいという事になってしまうのではないだろうか。こだわりの商品を並べているお店は、お客に選択を任せていると、結局値引きシールが多く並ぶ売り場になってしまい、どんなに美味しい良い商品も売れなくなるという、悪循環になるのではないだろうか。積極的なアピールがあってこその商品価値だと感じた。
 エンドに並んでいたNBメーカーのレトルトカレーが日曜日は78円(広告の品では無い)だったが、月曜日は同じ場所で88円になっていた。価格の変動はあるものだが、10%引きの日に前日より高くなっている商品が目立つと「このお店ってこういう事するの?」と疑ってしまい10%引きの日でも、ありがたく無くなる。食品の「安全」ばかりが「安心」に繋がるだけではなく、お店のこういう姿勢にも「安心」したいものだ。
54点

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